浮気の証拠には「強い」「弱い」という概念が存在する
2025年11月19日
事件はラブホで起きている
探偵小沢
自分がこれからどうしていきたいのか――この目標がある程度定まってくると、自ずと証拠を使うことになる相手も決まってくる。
つまり、「配偶者」に対して使う証拠になるのか、「浮気相手」に対して使う証拠になるのか、ということだ。または「婚約者」に対して使う証拠なのか、あるいは「義理の両親」や「共通の友人」に見せるため、場合によっては「会社」に提出する証拠になるというように、想定されるケースは実にさまざまだ。
また、証拠を使う相手が同じ「配偶者」であっても、「離婚するため」に使う場合と、「夫婦関係の再構築を目指すため」に使う場合とでは、証拠の使い方がまったく異なる。
「浮気相手」に対してもケースでも、弁護士を通して正式な慰謝料請求をする場合と、直接会いに行って示談交渉をする場合とでは、証拠の活かし方がまるで違う。
つまり、目的によって必要な証拠が変わってくるということだ。当然、必要な証拠が変わってくれば、探偵の調査の組み立て方も変わってくる。
それぞれの目的に応じた証拠の使い方に関しては、それこそ超個別になってくるため、書き出したらキリがない。なのでここでは割愛させていただくけど、ここまで書いてきたように、この段階まででようやく先の質問にあったような浮気の証拠が、目的達成に向けての証拠と成り得るか否かの回答ができる。
さて、ここでメッチャクチャ重要な概念についても触れておきたい。
便宜上「必要な証拠が変わってくる」と書いたけど、正確にいえば「求められる証拠の強さが変わってくる」という意味。つまり、浮気の証拠には「強い」「弱い」という概念が存在するということ。
例えば、まずは次のような浮気の証拠を見てほしい。
・異性とのLINEでの親密なやり取り
・異性との頻繁な通話履歴
・異性からの手紙や贈り物
・異性と手をつないでいる写真
・異性とキスをしている写真
・ラブホテルや旅館の宿泊レシート
・身に覚えのない避妊具や大人のおもちゃの購入履歴 ここでちょっと想像してみてほしい。
もし、あなたが配偶者がいるとして、これらの証拠を見つけてしまったら?
あなたは配偶者が「浮気している」と思うだろうか?
または、「浮気はしていない」と思うだろうか?
では、これらの証拠をもとに、弁護士を通じて配偶者に慰謝料請求ができるか――結論をいえば、正直微妙だ。なぜなら、これらの証拠は「弱い」からだ。
「は? なんで弱いの? 常識的に考えて、これもう完全にキマってますやんw」
おそらく誰もがそう思うだろう。だけど、これらの証-拠であっても、出るとこに出て戦った場合、割と泥沼化するケースがほとんど。なぜなら、民法上の不貞行為は「セックスの有無」で判断されるため、決定的な証拠の提出が求められるからだ。
離婚調停や離婚裁判でガチガチに法廷バトルをすることになった場合、当然相手方にも弁護士がつくことになるので、解釈の余地がある証拠に対しては必ずアレコレ(苦し紛れな)言い訳をしてくるもの。そうなってくると、これらの証拠単体では弱く、確実に「不貞行為」があったことを立証するための証拠としては使えない。
法廷で不貞行為の立証を確実にするには、このレベルの強さの証拠が必要となる。
そして、必然的に僕ら探偵が提供することになるのは、こうした「強い」浮気の証拠の写真や動画となるのだ。
さて、この段階で割と多くの方が誤解していることについても書いておこう。
調査の過程で依頼者さんから「……でも不貞の証拠は複数回撮らないといけないんですよね?」と聞かれることがたまにある。なんでも、不倫されたことをきっかけに情報を集めだした依頼者は、ネット記事でそのようなことを知ったのだという。
実際にネットで検索してみると、
〈不貞の証拠の撮影はラブホテルなら1〜2回〉
〈ビジネスホテルなら3〜4回〉
〈相手の自宅なら4〜5回〉
くらい複数回押さえたほうがいい!
といった趣旨のことが書かれたサイト記事がちょこちょこヒットする。
ちなみにこうした内容が書かれているサイトは、
・アフィリエイターが書いた広告サイト
・探偵会社が書いたコラム記事
・実力の乏しい弁護士が書いたコラム記事
のいずれかであり、それぞれの立場からのポジショントークに過ぎない。
以下、簡単に例文とその目的について説明しておこう。
「アフィリエイター」
・例文「自分で複数回の不貞の証拠を撮るのは大変なのでプロの探偵さんに依頼しましょう!」
・目的「探偵会社からの紹介料で儲けるため」
ちなみに優秀な探偵会社はこちら!
「探偵会社」
・例文「調停や裁判で勝つには複数回の不貞の証拠が必要です!1回では足りないので追加で調査を行いましょう!」
・目的「調査料金を増やすため」
「実力の乏しい弁護士」
・例文「調停や裁判で勝つには複数回の不貞の証拠が必要です! 複数回おさえましょう!」
・目的「自分の乏しい実力でも必ず勝てる証拠を依頼者側に用意してほしいため」
いずれのケースでもそれぞれの思惑(ほとんどが自身の利益が中心)がまず前提としてあって、「不貞の証拠は複数回必要だ」と謳っているとしか思えない。
だけど、多くの依頼者さんのその後の判決結果を僕から言わせてもらえば、たしかに不貞の証拠の撮影は複数回あったほうが好ましいが、必ずしも複数回必要かといえばそうでもない。
事実、僕が手がける浮気調査の依頼の約9割が、1回の不貞の撮影で調査を終了している。
なぜなら、僕が撮る証拠が、すさまじく強力だからだ。
つまり、「配偶者」に対して使う証拠になるのか、「浮気相手」に対して使う証拠になるのか、ということだ。または「婚約者」に対して使う証拠なのか、あるいは「義理の両親」や「共通の友人」に見せるため、場合によっては「会社」に提出する証拠になるというように、想定されるケースは実にさまざまだ。
また、証拠を使う相手が同じ「配偶者」であっても、「離婚するため」に使う場合と、「夫婦関係の再構築を目指すため」に使う場合とでは、証拠の使い方がまったく異なる。
「浮気相手」に対してもケースでも、弁護士を通して正式な慰謝料請求をする場合と、直接会いに行って示談交渉をする場合とでは、証拠の活かし方がまるで違う。
つまり、目的によって必要な証拠が変わってくるということだ。当然、必要な証拠が変わってくれば、探偵の調査の組み立て方も変わってくる。
それぞれの目的に応じた証拠の使い方に関しては、それこそ超個別になってくるため、書き出したらキリがない。なのでここでは割愛させていただくけど、ここまで書いてきたように、この段階まででようやく先の質問にあったような浮気の証拠が、目的達成に向けての証拠と成り得るか否かの回答ができる。
さて、ここでメッチャクチャ重要な概念についても触れておきたい。
便宜上「必要な証拠が変わってくる」と書いたけど、正確にいえば「求められる証拠の強さが変わってくる」という意味。つまり、浮気の証拠には「強い」「弱い」という概念が存在するということ。
例えば、まずは次のような浮気の証拠を見てほしい。
・異性とのLINEでの親密なやり取り
・異性との頻繁な通話履歴
・異性からの手紙や贈り物
・異性と手をつないでいる写真
・異性とキスをしている写真
・ラブホテルや旅館の宿泊レシート
・身に覚えのない避妊具や大人のおもちゃの購入履歴 ここでちょっと想像してみてほしい。
もし、あなたが配偶者がいるとして、これらの証拠を見つけてしまったら?
あなたは配偶者が「浮気している」と思うだろうか?
または、「浮気はしていない」と思うだろうか?
では、これらの証拠をもとに、弁護士を通じて配偶者に慰謝料請求ができるか――結論をいえば、正直微妙だ。なぜなら、これらの証拠は「弱い」からだ。
「は? なんで弱いの? 常識的に考えて、これもう完全にキマってますやんw」
おそらく誰もがそう思うだろう。だけど、これらの証-拠であっても、出るとこに出て戦った場合、割と泥沼化するケースがほとんど。なぜなら、民法上の不貞行為は「セックスの有無」で判断されるため、決定的な証拠の提出が求められるからだ。
離婚調停や離婚裁判でガチガチに法廷バトルをすることになった場合、当然相手方にも弁護士がつくことになるので、解釈の余地がある証拠に対しては必ずアレコレ(苦し紛れな)言い訳をしてくるもの。そうなってくると、これらの証拠単体では弱く、確実に「不貞行為」があったことを立証するための証拠としては使えない。
法廷で不貞行為の立証を確実にするには、このレベルの強さの証拠が必要となる。
そして、必然的に僕ら探偵が提供することになるのは、こうした「強い」浮気の証拠の写真や動画となるのだ。
さて、この段階で割と多くの方が誤解していることについても書いておこう。
調査の過程で依頼者さんから「……でも不貞の証拠は複数回撮らないといけないんですよね?」と聞かれることがたまにある。なんでも、不倫されたことをきっかけに情報を集めだした依頼者は、ネット記事でそのようなことを知ったのだという。
実際にネットで検索してみると、
〈不貞の証拠の撮影はラブホテルなら1〜2回〉
〈ビジネスホテルなら3〜4回〉
〈相手の自宅なら4〜5回〉
くらい複数回押さえたほうがいい!
といった趣旨のことが書かれたサイト記事がちょこちょこヒットする。
ちなみにこうした内容が書かれているサイトは、
・アフィリエイターが書いた広告サイト
・探偵会社が書いたコラム記事
・実力の乏しい弁護士が書いたコラム記事
のいずれかであり、それぞれの立場からのポジショントークに過ぎない。
以下、簡単に例文とその目的について説明しておこう。
「アフィリエイター」
・例文「自分で複数回の不貞の証拠を撮るのは大変なのでプロの探偵さんに依頼しましょう!」
・目的「探偵会社からの紹介料で儲けるため」
ちなみに優秀な探偵会社はこちら!
「探偵会社」
・例文「調停や裁判で勝つには複数回の不貞の証拠が必要です!1回では足りないので追加で調査を行いましょう!」
・目的「調査料金を増やすため」
「実力の乏しい弁護士」
・例文「調停や裁判で勝つには複数回の不貞の証拠が必要です! 複数回おさえましょう!」
・目的「自分の乏しい実力でも必ず勝てる証拠を依頼者側に用意してほしいため」
いずれのケースでもそれぞれの思惑(ほとんどが自身の利益が中心)がまず前提としてあって、「不貞の証拠は複数回必要だ」と謳っているとしか思えない。
だけど、多くの依頼者さんのその後の判決結果を僕から言わせてもらえば、たしかに不貞の証拠の撮影は複数回あったほうが好ましいが、必ずしも複数回必要かといえばそうでもない。
事実、僕が手がける浮気調査の依頼の約9割が、1回の不貞の撮影で調査を終了している。
なぜなら、僕が撮る証拠が、すさまじく強力だからだ。