近隣住民に怪しまれないための工夫
2025年11月19日
事件はラブホで起きている
探偵小沢
ちなみに警察は毎年1回、所轄の担当者が探偵事務所に立ち入り検査に来るので、割と顔見知りになるような間柄だったりする。だから、僕は職務質問の際、自分が探偵であることを割と早い段階で開示して説明する。
小沢「実は私、興信所の者なんです。東京都の公安委員会届出番号は〇〇〇〇でして、現在正式な依頼を受けたうえで、浮気調査の張り込み中で、対象者が出てくるのを待っているんです」身分証を差し出しながら、説明するのがポイントだ。
警官「あぁ〜、探偵さんでしたか。それはそれはご苦労さまです。じゃあ、ちょっと念の為〇〇警察署に登録番号の確認をさせてもらいますね」
小沢「はい、お願いします。お手数おかけします」
〇警察署に登録番号の確認をさせてもらいますね
小沢「はい、お願いします。お手数おかけします」
下手に出るのがポイント。そのほうが職質が早く終わるからね。
警官「今、〇〇警察署のほうで確認が取れましたので、これお返ししますね。通報者の方には私からうまいこと伝えておきますので、あまり目立たないようにお仕事されてくださいね」
小沢「はい、ご迷惑おかけしてすいません……さすがにもうそろそろ出てくるとは思うので……」
実際はこんな感じで警官とやり取りしている。ちなみに警官のなかには、探偵が公安委員会の「届出証」を得て業務を行なっていることを知らない人もいる。特に新人警官に多いんだけど、「え、興信所って警察の管轄だったんですか?」とか「実際に探偵さんにお会いしたのは初めてです!」などと言われたりすることもある。
探偵に理解のある警官であれば話は早いけど、疑い深い警官だったりすると説明や確認に時間がかかるときもあるし、警察が来ることによって目立ってしまい、そんなタイミングで対象者が自宅から出てきたら目も当てられない。また、場合によっては移動を余儀なくされ、ベストな張り込み場所が潰されることもあるから、通報はできるだけ避けなければならない。
そういうわけで、探偵は対象者だけではなく、近隣住民にも配慮した張り込みをし続けなければならないんだけど、これが本当に難しい。
長時間の張り込みでも近隣住民に怪しまれないための工夫は、探偵それぞれである。
定期的に位置を変えぞ歩きながら張り込みをする探偵もいれば、業者のような作業服を着てあたかも何か作業するフリをしながら張り込む探偵もいる。手すりに腰をかけて携帯ゲーム機をプレイしながら張り込む探偵もいる。友人探偵の伊坂は、張り込み場所の家の近くに住んでいるおばあちゃんと世間話をして仲良くなって、掃除の手伝いなんかをしながら、箒を片手に張り込んだりもしていた。
僕が得意なのは近隣住民に対して先にこちらから挨拶にまわる方法。その際は浮気調査であることを伝えずに、「このあたりで迷子のペットを探しているんです」と嘘をついてニセの名刺を渡すようにしている。浮気調査と聞くとみんな噂話が大好きなので、対象者まで話が伝わっちゃう危険があるからね。
「この仔犬を見かけませんでしたか?」と写真を見せるんだけど、みんな「見てない」と言う。そりゃそうだよな、だって、昔僕の実家で飼っていた柴犬の写真なんだもん。
調査を成功させるうえで、張り込みの環境をつくり出すのも探偵の腕の見せ所。ベテランの探偵ほど張り込みが上手いのは、やはり場数が物を言うからだろう。
小沢「実は私、興信所の者なんです。東京都の公安委員会届出番号は〇〇〇〇でして、現在正式な依頼を受けたうえで、浮気調査の張り込み中で、対象者が出てくるのを待っているんです」身分証を差し出しながら、説明するのがポイントだ。
警官「あぁ〜、探偵さんでしたか。それはそれはご苦労さまです。じゃあ、ちょっと念の為〇〇警察署に登録番号の確認をさせてもらいますね」
小沢「はい、お願いします。お手数おかけします」
〇警察署に登録番号の確認をさせてもらいますね
小沢「はい、お願いします。お手数おかけします」
下手に出るのがポイント。そのほうが職質が早く終わるからね。
警官「今、〇〇警察署のほうで確認が取れましたので、これお返ししますね。通報者の方には私からうまいこと伝えておきますので、あまり目立たないようにお仕事されてくださいね」
小沢「はい、ご迷惑おかけしてすいません……さすがにもうそろそろ出てくるとは思うので……」
実際はこんな感じで警官とやり取りしている。ちなみに警官のなかには、探偵が公安委員会の「届出証」を得て業務を行なっていることを知らない人もいる。特に新人警官に多いんだけど、「え、興信所って警察の管轄だったんですか?」とか「実際に探偵さんにお会いしたのは初めてです!」などと言われたりすることもある。
探偵に理解のある警官であれば話は早いけど、疑い深い警官だったりすると説明や確認に時間がかかるときもあるし、警察が来ることによって目立ってしまい、そんなタイミングで対象者が自宅から出てきたら目も当てられない。また、場合によっては移動を余儀なくされ、ベストな張り込み場所が潰されることもあるから、通報はできるだけ避けなければならない。
そういうわけで、探偵は対象者だけではなく、近隣住民にも配慮した張り込みをし続けなければならないんだけど、これが本当に難しい。
長時間の張り込みでも近隣住民に怪しまれないための工夫は、探偵それぞれである。
定期的に位置を変えぞ歩きながら張り込みをする探偵もいれば、業者のような作業服を着てあたかも何か作業するフリをしながら張り込む探偵もいる。手すりに腰をかけて携帯ゲーム機をプレイしながら張り込む探偵もいる。友人探偵の伊坂は、張り込み場所の家の近くに住んでいるおばあちゃんと世間話をして仲良くなって、掃除の手伝いなんかをしながら、箒を片手に張り込んだりもしていた。
僕が得意なのは近隣住民に対して先にこちらから挨拶にまわる方法。その際は浮気調査であることを伝えずに、「このあたりで迷子のペットを探しているんです」と嘘をついてニセの名刺を渡すようにしている。浮気調査と聞くとみんな噂話が大好きなので、対象者まで話が伝わっちゃう危険があるからね。
「この仔犬を見かけませんでしたか?」と写真を見せるんだけど、みんな「見てない」と言う。そりゃそうだよな、だって、昔僕の実家で飼っていた柴犬の写真なんだもん。
調査を成功させるうえで、張り込みの環境をつくり出すのも探偵の腕の見せ所。ベテランの探偵ほど張り込みが上手いのは、やはり場数が物を言うからだろう。