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探偵の知識

人のあとをこっそりつけて行く――尾行

2025年11月19日

事件はラブホで起きている
探偵小沢

「探偵といえば尾行」というイメージを多くの人が持っていることだろう。
尾行というキーワードでググると、こんなふうに出てくる。
人のあとをこっそりつけて行くこと。
この「こっそり」という点がミソ。
そう。対象者に気づかれないように、そして見たことないように行なう尾行は、まさに探偵と対象者との「見える化鬼ごっこ」だ。
僕ら探偵は、対象者の行動を注意深く観察し、常に変化する対象者の動きに合わせて柔軟にアドリブを利かせながら、慎重かつ大胆に追いかける。そこには単なるスリルだけではなく、依頼者の代わりとなって真実を目撃するという重要な使命感も伴う。尾行中の緊張感、高揚感、そして使命感は、探偵の醍醐味ともいえる。あと、尾行しているときの僕、カッコイイ!!
まぁとにかくにも、探偵はこの尾行ができないと浮気調査どころの話ではない。探偵にとっての必修のスキル。
言うまでもないけど、対象者のあとをつけるだけなら誰にでもできる。難しいのは、対象者に尾行を悟られてはいけないという点で、そこに職人としての探偵の技量が問われることになる。
また、浮気調査における探偵の尾行は、基本的にひとりだけでは行なわず、2〜3人のチームで連携しつつ追いかけるのがセオリー。
僕ら探偵が尾行において、気をつけているポイントは大きく分けて次の3つ。