対象者の前に現れたのは、依頼者だった……?
2025年11月19日
事件はラブホで起きている
探偵小沢
そして、次の土曜日――僕と相方の探偵は、みおさんの自宅前で張り込んでいた。
しばらくすると、対象者である旦那さんが自宅からひとりで出てきた。
尾行開始だ。
対象者は電車で都心方面へ移動し、あるターミナル駅で降りた。
家電量販店で家電を見たり、書店や洋品店に寄るなど普通に買い物をしている様子で、特に怪しい行動は見られないまま、夕方となった。
「これは、今日は何も起きないかな……」
そんな空気が漂いはじめるなか、事態は突然、動き出した。
対象者とある店の前で急に立ち止まって、スマホを頻繁に操作しながら、周りをキョロキョロしだした。
「これは……浮気相手との待ち合わせかもしれない……」
そう考えた僕らが物陰に隠れて身構えながら、様子を窺っていた。
それから数分後、対象者の前に現れたのは……なんと、依頼者のみおさんだった。
「あれ、なんで、みおさんがここにいるの?」
当初は不審に思ったが、「あれじゃね? 依頼者さんが忘れ物でも届けに来たんじゃね?」と相方の探偵が言う。なるほど、それも一理あるかもしれない。
結局、「このまましばらく尾行を継続して、様子を見よう」ということになった。
しばらくすると、対象者である旦那さんが自宅からひとりで出てきた。
尾行開始だ。
対象者は電車で都心方面へ移動し、あるターミナル駅で降りた。
家電量販店で家電を見たり、書店や洋品店に寄るなど普通に買い物をしている様子で、特に怪しい行動は見られないまま、夕方となった。
「これは、今日は何も起きないかな……」
そんな空気が漂いはじめるなか、事態は突然、動き出した。
対象者とある店の前で急に立ち止まって、スマホを頻繁に操作しながら、周りをキョロキョロしだした。
「これは……浮気相手との待ち合わせかもしれない……」
そう考えた僕らが物陰に隠れて身構えながら、様子を窺っていた。
それから数分後、対象者の前に現れたのは……なんと、依頼者のみおさんだった。
「あれ、なんで、みおさんがここにいるの?」
当初は不審に思ったが、「あれじゃね? 依頼者さんが忘れ物でも届けに来たんじゃね?」と相方の探偵が言う。なるほど、それも一理あるかもしれない。
結局、「このまましばらく尾行を継続して、様子を見よう」ということになった。