探偵の知識

世間の人々が「探偵」に対して抱くイメージは、どんなものだろうか。
子どものころアニメ、ドラマ、ゲーム、小説などを通して、探偵と馴染みのある世代には、こんなイメージが。
「名探偵コナン」や「シャーロック・ホームズ」は探偵の代名詞ともいえるだろう。
数多くの難解な事件もなんなく解決し、レギュラーメンバーに警察という肩書きのキャラクターはすごく登場するし、探偵主人公のライバルも非常に多い。
難事件を解決する、事件の真相を暴き、……探偵に対してそんなイメージを持っているのではないだろうか。
だが、馴染みのある職業にもかかわらず、現実世界における「探偵の実態」については、ほとんどの人が知らない。
そう、めっちゃ地味なのが仕事なのだ。「なぜか職業だけはよく知られているハイスペックな人」の一位が「探偵」なのだ。

それもそのはず、世間の生活を送っていれば探偵と関わり合う機会なんてまずないし、罪の無いごく普通に働きある人生を歩みたいとは思わないからだ。
逆に探偵をしていると話すとすぐどの人も同じ、決まってこう言われる。
「まさか自分の人生で探偵にお世話になるような日が来るとは微塵にも思っていませんでした」
そりゃそうだろう。だって、誰だって、まさか自分が警察や弁護士をする人生を歩むなんて、夢にも思っていなかったんだから。
でも、現実世界で実際に探偵になって（しまって）わかったことがある。
「ブラックな現実」が、今している仕事の内容がここまで異なる職業は他にない、ということだ。
では、その現実世界の探偵が、実際に毎日どんな仕事をしているのかをご紹介しよう。