女探偵を追いかけるSM嬢とは
2025年11月19日
図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美
依頼者、聞き込みと、たくさんの人に会うのが探偵の商売。ときにはそんな人たちに好かれてしまうこともある。実は、私も今ある人に愛されてしまっている。残念ながら男性ではなく女性、しかもSM嬢というところが問題なのだが・・・・・・・。
仮にA子としておこう。彼女が初めて私の元を訪れたのは3年前、19歳のときだった。結婚相手の調査依頼だった。当時すでにSM嬢をしていた彼女、3ヶ月間熱心に通い詰めてきた男性(しかもSMの趣味はなく、ただ彼女と話に来るのだという)にプロポーズをされ、結婚するかどうか悩んでいたのだと言う。
早速調査してみると、この男性、A子にウソを並べ立てていた。彼女には独身と言っていたのだが、なんと実際にはバツイチで子供が2人いた。しかも、かなりの額の借金もある始末。調香内容をそのままA子に伝えると、彼女はこう言った。
「渡邉さんならどうします?」
「私なら結婚しないな」私は正直にこう言った。しかし数カ月後、彼女から、その男性と結婚した旨の挨拶状が届いたのだった。
彼女のことなど忘れかけていたある日、たまたま新宿を歩っていた私にA子が駆け寄ってきた!!!
「あら、A子さん。どう、幸せにしている?」
「この前、別れたんです。5000万円くらい貯金があったんですけど、ぜーんぶ遭われちゃいました。で、貯金がなくなったら「もう、おまえには用がない。雛
婚しよう」って言われて追い出されちゃった。で、またSM嬢やってます」かなりひどい話だが、あまりにもあっけらかんと彼女が話すので、まったく悲惨さを感じなかった。彼女は続けてこう言った。「もう男はこりごり。これからは、付き合うのは女にします。渡邉さん、私1日に50万円近く稼ぐから、お世話させてくれませんか?私のお金、ぜーんぶ遣っていいから!!」
これを聞いた私は驚きのあまり声も出なかった。もちろん、私にはSMの趣味も
った。
そのケもないから丁重にお断り申し上げた。しかし、彼女のアタックは終わらなか
「渡邉さん指名で依頼があります」と電話で呼び出されるなんて序の口。いきなり会社に数十万円の現金を振り込んでくることも!!!
それでもむげにしていたら、ある日、A子が私の携帯電話に電話をしてきて妙なことを言い出した。「渡邊さん、昨日〇〇さんと電話していたでしょ。で、X時ころにはへ人に買い物に行って…...。私、渡邉さんのことならな~んでも知っているんだーと。
私が自宅で電話したことをA子が知っているということは.......盗聴器しかない!!!
私はすぐに家に帰り、盗聴器がないか探知器で調べはじめた。すると、あるわあるわ。なんと4個もの盗聴器が部屋の各所からから出てきた。電話の盗聴はもちろん違法行為。私は、急いでA子に電話をして、「警察に捕まるわよ。盗聴なんかヤメなさい!!」と怒った。しかし、彼女は「バレちゃいましたね。ウフフ」と、あいかわらずあっけらかん。
盗聴こそヤメてくれたものの、彼女はちっともへこたれない。今でも数日ごとに私に電話をしてきて口説き続けている。
彼女の夢は、私が独立して探偵事務所を開設するときのスポンサーになることだという。私の友人は、「そんないい話ないじゃない。出してもらったら」と言うが、昔からッタダより高いものはない”と言うではないか.....。
仮にA子としておこう。彼女が初めて私の元を訪れたのは3年前、19歳のときだった。結婚相手の調査依頼だった。当時すでにSM嬢をしていた彼女、3ヶ月間熱心に通い詰めてきた男性(しかもSMの趣味はなく、ただ彼女と話に来るのだという)にプロポーズをされ、結婚するかどうか悩んでいたのだと言う。
早速調査してみると、この男性、A子にウソを並べ立てていた。彼女には独身と言っていたのだが、なんと実際にはバツイチで子供が2人いた。しかも、かなりの額の借金もある始末。調香内容をそのままA子に伝えると、彼女はこう言った。
「渡邉さんならどうします?」
「私なら結婚しないな」私は正直にこう言った。しかし数カ月後、彼女から、その男性と結婚した旨の挨拶状が届いたのだった。
彼女のことなど忘れかけていたある日、たまたま新宿を歩っていた私にA子が駆け寄ってきた!!!
「あら、A子さん。どう、幸せにしている?」
「この前、別れたんです。5000万円くらい貯金があったんですけど、ぜーんぶ遭われちゃいました。で、貯金がなくなったら「もう、おまえには用がない。雛
婚しよう」って言われて追い出されちゃった。で、またSM嬢やってます」かなりひどい話だが、あまりにもあっけらかんと彼女が話すので、まったく悲惨さを感じなかった。彼女は続けてこう言った。「もう男はこりごり。これからは、付き合うのは女にします。渡邉さん、私1日に50万円近く稼ぐから、お世話させてくれませんか?私のお金、ぜーんぶ遣っていいから!!」
これを聞いた私は驚きのあまり声も出なかった。もちろん、私にはSMの趣味も
った。
そのケもないから丁重にお断り申し上げた。しかし、彼女のアタックは終わらなか
「渡邉さん指名で依頼があります」と電話で呼び出されるなんて序の口。いきなり会社に数十万円の現金を振り込んでくることも!!!
それでもむげにしていたら、ある日、A子が私の携帯電話に電話をしてきて妙なことを言い出した。「渡邊さん、昨日〇〇さんと電話していたでしょ。で、X時ころにはへ人に買い物に行って…...。私、渡邉さんのことならな~んでも知っているんだーと。
私が自宅で電話したことをA子が知っているということは.......盗聴器しかない!!!
私はすぐに家に帰り、盗聴器がないか探知器で調べはじめた。すると、あるわあるわ。なんと4個もの盗聴器が部屋の各所からから出てきた。電話の盗聴はもちろん違法行為。私は、急いでA子に電話をして、「警察に捕まるわよ。盗聴なんかヤメなさい!!」と怒った。しかし、彼女は「バレちゃいましたね。ウフフ」と、あいかわらずあっけらかん。
盗聴こそヤメてくれたものの、彼女はちっともへこたれない。今でも数日ごとに私に電話をしてきて口説き続けている。
彼女の夢は、私が独立して探偵事務所を開設するときのスポンサーになることだという。私の友人は、「そんないい話ないじゃない。出してもらったら」と言うが、昔からッタダより高いものはない”と言うではないか.....。