発見!高校生の娘がやっていたバイト
2025年11月19日
図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美
高校2年の娘がいるんですが、1週間ほど前から学校を無断席していたらしいんです、数日前からは家にも帰ってこなくなりました。どこにいるのか探してください」神奈川県に住むご夫婦からの依頼だった。通常、このような調査は比較的簡単に終了する。しかし、この件は….....。
調査を開始してすぐ、私たちは妙なことに気づいた。家の近所で聞き込みをしたところ、近くのコンビニやファミリーレストランで対象者を見かけたという人が沢山出てきたのだ。証言に出てきたお店で張り込んで数日後、ついに同年齢の女子高生と一緒にいる対象者を発見。私は同僚と一緒に慎重に尾行を開始した。
彼女たちはファミリーレストランへと入っていった。そして40分ほどすると席を
立ち、マクドナルドへ。そこでは1時間ほど2人でしゃべっており、さらに今度はロッテリアへ!!:ロッテリアで1時間ほどおしゃべりをした後、先ほどとは別のフアミリーレストランへ。しかし、まだまだ彼女たちの奇行は終わらなかった。1時間後にファミリーレストランから出てきた2人は、コンビニへ。そして、そこで1時間。
そのとき、対象者の友人が持っているPHSが鳴った。話は手短に終わり、彼女たちはそこから歩いて15分ほどの場所にあるマンションの一室へと入っていった。
入るときにチャイムを押しており、内側からドアが開いたので、中には何者かがいるようだ。
2時間後、彼女たちが出てきた。そして、再びファミリーレストランへ・・・・・。 尾行を始めてから8時間以上が経過しており、時間はすでに深夜2時。私はすでに疲労を感じ始めていたが、彼女たちは元気そのもの。そこには2時間ほどいた後、またもやコンビニへ。そして、さらにファミリーレストランへという具合。彼女たちがファミリーレストランから出てきたときには、すでに太陽が昇っていた。
しかし、彼女たちはまだまだ元気。なんと、今度はカラオケボックスへと繰り出したのだ!! ここで眠るつもりか・・・・・・と、隣のボックスから様子を伺うと、寝るどころかガンガン歌を歌いまくっているではないか。結局、夕方まで彼女たちは一睡もせず、また先ほどのマンションへと向かっていったのだった。
彼女たちの尾行は延べ72時間おこなわれたが、結局行動パターンはまったく同じ。マンションで過ごす数時間以外は、一切寝た形跡がなかった。こんなことができるのは、クスリ(覚醒剤)を打っているとしか考えられない。私は、確証を掴むため、例のマンションから出てくる人物を尾行することにした。
張り込んで数時間後、ホスト風の男が出てきた。そして、彼が向かった先は・・・・・・やはり組事務所だった。もはや、疑う余地はない。私は早速、依頼者夫婦にこのことを報告した。
いたのは、奥さんの対応だった。「証拠もないのに娘のことを責められません。
あと10日ほど調査してしっかりとした証拠を掴んでください」と言ったのだ。自分の娘の体がボロボロになりつつあるというのに、だ。私はアキレて何も言えなかった。帰り際、それまでずっと黙っていたご主人が、私にこう耳打ちした。「お願いですから警察に連絡してください」と。
依頼者と別れたその足で、私は知人の警察官に事の次第を告げに行った。そして数日後、関係者全員が逮捕された。やはり私の想像どおり、対象者たちは、あのマンションで覚醒剤を打ちながら売春をしていたのだという。
未成年ということもあり、対象者は保護観察処分ですみ、収監されることはなかった。しかし、彼女は再び家を飛び出し、現在も行方不明だという。このように娘が非行に走ってしまう場合、問題の根本が両親にあることは少なくないのだ。
調査を開始してすぐ、私たちは妙なことに気づいた。家の近所で聞き込みをしたところ、近くのコンビニやファミリーレストランで対象者を見かけたという人が沢山出てきたのだ。証言に出てきたお店で張り込んで数日後、ついに同年齢の女子高生と一緒にいる対象者を発見。私は同僚と一緒に慎重に尾行を開始した。
彼女たちはファミリーレストランへと入っていった。そして40分ほどすると席を
立ち、マクドナルドへ。そこでは1時間ほど2人でしゃべっており、さらに今度はロッテリアへ!!:ロッテリアで1時間ほどおしゃべりをした後、先ほどとは別のフアミリーレストランへ。しかし、まだまだ彼女たちの奇行は終わらなかった。1時間後にファミリーレストランから出てきた2人は、コンビニへ。そして、そこで1時間。
そのとき、対象者の友人が持っているPHSが鳴った。話は手短に終わり、彼女たちはそこから歩いて15分ほどの場所にあるマンションの一室へと入っていった。
入るときにチャイムを押しており、内側からドアが開いたので、中には何者かがいるようだ。
2時間後、彼女たちが出てきた。そして、再びファミリーレストランへ・・・・・。 尾行を始めてから8時間以上が経過しており、時間はすでに深夜2時。私はすでに疲労を感じ始めていたが、彼女たちは元気そのもの。そこには2時間ほどいた後、またもやコンビニへ。そして、さらにファミリーレストランへという具合。彼女たちがファミリーレストランから出てきたときには、すでに太陽が昇っていた。
しかし、彼女たちはまだまだ元気。なんと、今度はカラオケボックスへと繰り出したのだ!! ここで眠るつもりか・・・・・・と、隣のボックスから様子を伺うと、寝るどころかガンガン歌を歌いまくっているではないか。結局、夕方まで彼女たちは一睡もせず、また先ほどのマンションへと向かっていったのだった。
彼女たちの尾行は延べ72時間おこなわれたが、結局行動パターンはまったく同じ。マンションで過ごす数時間以外は、一切寝た形跡がなかった。こんなことができるのは、クスリ(覚醒剤)を打っているとしか考えられない。私は、確証を掴むため、例のマンションから出てくる人物を尾行することにした。
張り込んで数時間後、ホスト風の男が出てきた。そして、彼が向かった先は・・・・・・やはり組事務所だった。もはや、疑う余地はない。私は早速、依頼者夫婦にこのことを報告した。
いたのは、奥さんの対応だった。「証拠もないのに娘のことを責められません。
あと10日ほど調査してしっかりとした証拠を掴んでください」と言ったのだ。自分の娘の体がボロボロになりつつあるというのに、だ。私はアキレて何も言えなかった。帰り際、それまでずっと黙っていたご主人が、私にこう耳打ちした。「お願いですから警察に連絡してください」と。
依頼者と別れたその足で、私は知人の警察官に事の次第を告げに行った。そして数日後、関係者全員が逮捕された。やはり私の想像どおり、対象者たちは、あのマンションで覚醒剤を打ちながら売春をしていたのだという。
未成年ということもあり、対象者は保護観察処分ですみ、収監されることはなかった。しかし、彼女は再び家を飛び出し、現在も行方不明だという。このように娘が非行に走ってしまう場合、問題の根本が両親にあることは少なくないのだ。