浮気騒動で会社が倒産
2025年11月19日
図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美
たかが浮気というなかれ。ときには、その浮気がもとで会社が潰れてしまうことだってあるのだから・・・・・。
それは、ある運送会社の社長夫人からの依頼だった。"主人が浮気をしているらしい。今までにもずいぶんと浮気はあったのだが、どうやら今回のは本気らしい。
前回の浮気がバレたときに「もう二度としない」と約束したので許せない”とのこと。前述のとおり、このような女のカンは当たっていることが多い。そこで、我々は早速調査を開始した。
しかし、今まで何回も浮気がばれているだけあって、対象者は恐ろしく用心深かった。毎日のように取引先を訊ね回っているのだが、彼は決して自分のクルマを使
わずに、必ず誰かのクルマに乗せていってもらう。そして、次の取り引き先に行く際には、また誰かのクルマに乗せてもらい・・・・・という次第。あまりにも頻繁にクルマが変わるため、尾行は困難を極め、まったく尻尾を掴む事ができなかった。
なんの進展もなく、1ヵ月が過ぎようとしたとき、ついに対象者が自分のクルマで出かけるときがきた。早速、尾行をしはじめると、ほどなくクルマは都内のシティホテルの駐車場へ入っていくではないか!!!
しかし、ここで安心してはいけない。クルマを降り、他のホテルへ徒歩で行く対象者も多いからだ。我々はロビーで対象者を待った。すると、案の定、駐車場から出てきた彼は隣のシティホテルへ向かって歩いていった。彼の後をついてホテルのロビーへ入った私は、見覚えのある顔がないか周囲を見回した。おそらく、浮気相手は社員の誰かであると見当をつけていたからだ。
すると••••••やはりいた!!!総務部で働いているR子だった。1ヶ月ぶりの再会がよほどウレしかったのだろう、対象者は今までの警戒ぶりとは正反対に無防備な姿をさらけ出した。私はさっそく隠しカメラで2人の仲むつまじい様子を撮影し、そこを離れた。
数日後、依頼者に報告をしたところ、彼女は怒りをあらわにした。曰く「私はあの女の採用に最後まで反対したんです!! なのに、夫が強引に…••••」ここにも女のカンが働いていたということなのだろうか!
ま、ここまでならよくある浮気話なのだが、この後、依頼者がとった行動は尋常ではなかった。まず、会社に”社長とR子は不倫関係にある”というFAXを何十回となく入れたのだ。さらに、R子の自周辺で同様のビラを配りまくったというのだから恐い。
社長の浮気が原因で社内がゴタゴタして社員が平常心でいられるわけがない。さらに、社長にとって不幸だったのが、親会社からこの会社に修行に来ていた御曹司が、R子を好きだったということ。この浮気騒動に腹を立てた彼は、即座にこの会社を辞め、父親に取り引き中止を懇願したのだった。
そして、浮気がバレてからわずか3ヶ月後、この運送会社は倒産した。
今まで私が手がけてきた例をみると、サラリーマン家庭の奥さんよりも、このような自営業をやっている家庭の奥さんの方が恐ろしい行動に出ることが多いようだ。
ふたりで今までこつこつと作り上げた会社を惜しげもなく潰してしまうということも珍しくない。自営業者の皆さん、くれぐれもお気をつけを。ちょっとした出来心が恐ろしく高くつくこともあるのだから・・・・・・。
それは、ある運送会社の社長夫人からの依頼だった。"主人が浮気をしているらしい。今までにもずいぶんと浮気はあったのだが、どうやら今回のは本気らしい。
前回の浮気がバレたときに「もう二度としない」と約束したので許せない”とのこと。前述のとおり、このような女のカンは当たっていることが多い。そこで、我々は早速調査を開始した。
しかし、今まで何回も浮気がばれているだけあって、対象者は恐ろしく用心深かった。毎日のように取引先を訊ね回っているのだが、彼は決して自分のクルマを使
わずに、必ず誰かのクルマに乗せていってもらう。そして、次の取り引き先に行く際には、また誰かのクルマに乗せてもらい・・・・・という次第。あまりにも頻繁にクルマが変わるため、尾行は困難を極め、まったく尻尾を掴む事ができなかった。
なんの進展もなく、1ヵ月が過ぎようとしたとき、ついに対象者が自分のクルマで出かけるときがきた。早速、尾行をしはじめると、ほどなくクルマは都内のシティホテルの駐車場へ入っていくではないか!!!
しかし、ここで安心してはいけない。クルマを降り、他のホテルへ徒歩で行く対象者も多いからだ。我々はロビーで対象者を待った。すると、案の定、駐車場から出てきた彼は隣のシティホテルへ向かって歩いていった。彼の後をついてホテルのロビーへ入った私は、見覚えのある顔がないか周囲を見回した。おそらく、浮気相手は社員の誰かであると見当をつけていたからだ。
すると••••••やはりいた!!!総務部で働いているR子だった。1ヶ月ぶりの再会がよほどウレしかったのだろう、対象者は今までの警戒ぶりとは正反対に無防備な姿をさらけ出した。私はさっそく隠しカメラで2人の仲むつまじい様子を撮影し、そこを離れた。
数日後、依頼者に報告をしたところ、彼女は怒りをあらわにした。曰く「私はあの女の採用に最後まで反対したんです!! なのに、夫が強引に…••••」ここにも女のカンが働いていたということなのだろうか!
ま、ここまでならよくある浮気話なのだが、この後、依頼者がとった行動は尋常ではなかった。まず、会社に”社長とR子は不倫関係にある”というFAXを何十回となく入れたのだ。さらに、R子の自周辺で同様のビラを配りまくったというのだから恐い。
社長の浮気が原因で社内がゴタゴタして社員が平常心でいられるわけがない。さらに、社長にとって不幸だったのが、親会社からこの会社に修行に来ていた御曹司が、R子を好きだったということ。この浮気騒動に腹を立てた彼は、即座にこの会社を辞め、父親に取り引き中止を懇願したのだった。
そして、浮気がバレてからわずか3ヶ月後、この運送会社は倒産した。
今まで私が手がけてきた例をみると、サラリーマン家庭の奥さんよりも、このような自営業をやっている家庭の奥さんの方が恐ろしい行動に出ることが多いようだ。
ふたりで今までこつこつと作り上げた会社を惜しげもなく潰してしまうということも珍しくない。自営業者の皆さん、くれぐれもお気をつけを。ちょっとした出来心が恐ろしく高くつくこともあるのだから・・・・・・。