ホーム

探偵の知識

探偵必携の七つ道具とは|現金&カード

2025年11月19日

図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美

張り込みや尾行にはお金がかかる。自分の生活ではなく、対象者の生活に合わせて行動するからだ。主な用途は移動交通費と食事代。 対象者に長距離移動をされたら追いかけられない”のでは話にならない。
用意する現金は総額で3万円強。その内訳としては、1万円札✕2枚、5000円札✕1枚、1000円札✕4枚、500円玉X2枚、100円玉✕5枚、その他小銭少々といったところ。これだけ用意しておけば、どんな用途にでも不自由はしないはず。対象者が遠隔地で宿泊することなどが事前にわかっている場合などは、あらかじめその分を水増しして持っておくことはいうまでもない。
また、現金以外に、カードも各種とりそろえて携帯しておかなければならない。
まずはクレジットカード。カードでないと支払えない、あるいは現金で支払うほうが珍しいような高級な飲食店などに入らなければならないとか、ホテルに宿泊するなど、突発的な事態により予定外の経費がかかってしまうこともしばしばある。備えあれば憂いなしだ。
ほかに、カードで常備しておかなければならないのは、JRや地下鉄の鉄道系のプリペイドカード。単に小銭要らずのプリペイドカード(券売機で切符を買わなければならないもの)ではなく、そのまま改札を通ることのできるものでなくてはならない。尾行の最中だと電車で移動する機会も多い。券売機に並んでいるスキに、
対象者が定期券で改札を通過してしまって見失ってしまわないためにも、いつでも改札口を通れるカードは必携である。