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探偵の知識

こういう依頼はお受付けできません!!

2025年11月19日

図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美

「探偵っていうのはお金さえ払えばなんでもしてくれるんでしょ!!」こんなことを言ってくる依頼者が時々いる。しかし、これはもちろん大間違い。
たとえば、犯罪行為になるようなことは当然のようにだめ。最近増えている依頼に、「ライバル会社の電話を盗聴してください」とか「彼女が他の男と付き合っているらしいので、彼女の部屋の電話を盗聴してください」というものがある。尾行や潜入をしてもらうよりも手っ取り早くてお金もかからないだろうと思って依頼なさっているようだが、盗聴は立派な犯罪行為。
あの、アメリカ大統領だったニクソンだって、ライバルの盗聴をしたから失脚したわけだし、察だって特別な場合を除いて盗聴による捜査は許されていない。             「映画ではよく探偵が盗聴をしているじゃないですか」なんて突っ込む方もいらっしゃるが、あれはあくまでも映画の中だけの話なので、お間違いなく。
また、嫌がらせの類もお受けできない。たとえば最近では、「自分の家に無言電話をかけてください」という依頼が2件続けてあった。2件とも依頼者は家庭の主婦。
1人は、どうも旦那が浮気をしているらしいので、無言電話をかけてもらい、日那の尻尾をつかもうという魂胆。また、もう1人は、「こんなに無言電話がかかってくるということはあなたの愛人の嫌がらせよ。絶えられないから出て行くわ」と、離婚の引き金にしようとしていた。
それに近いのだが“Aさん夫婦を離婚させてほしい”というような依頼もお断り。
これは、旦那様側の愛人から依頼されることが多い。旦那様が「ボクは妻と別れてキミと結婚したいんだけど、妻が別れてくれないんだ」などと口からでまかせを言うものだから、愛人は悪いのは奥さんね。なら、私がなんとかしねくちゃ”と思い込んでしまうのだ。女性にウソをつくと、必ずツケが回ってくるということをお忘れなく!!
最近、急増していて困っている依頼がふたつある。まず、ひとつめは「付き合っている彼氏がカツラを使っていないかどうか確かめてほしい」という依頼。なかには、「満員電車の中ででも供然を装って引っ張ってみてください」などと、スゴいことを平気な顔をしていう女性もいるが、もし本当にカツラだったとして満員電車の中で取れてしまったら、私たちは彼になんて言い訳をしたらいいのだろうか!
そこまで考えてから依頼をしてほしい気がする。もちろん、本人を尾行していれば、必ず確認できるだろうが、気分的に受けたくない仕事だ(笑)。
もうひとつは男性からで、「彼女が'形していないか確かめてください」という依頼。病院で確認すればすぐにわかるが、これはもちろん守秘義務違反になり、違法。もし、合法的に調べられるとしても、カツラと同様、あまり受けたくない依頼だ。
整形していようがカツラだろうが、元よりルックスがよくなってればそれでいいじゃない、と思うのだが・・•・・・皆さんはどう思いますか!?