探偵の知識

場合によっては「婚姻を継続しがたい重大な事由」があるとして、離婚が認められる可能性もあります。

　夫婦といえども、体調不良など正当な理由がある場合は望まな性交渉に応じる義務はありません。これは、男性でも女性でも同じです。夫婦間であっても、相手の気持ちを無視して性交渉を強要すればDVとみなされることになります。しかし、性交渉は健全な婚姻関係にある夫婦の間ではごく自然な営みです。お互いに当然あるものと考えるでしょうし、本能的な欲求として相手に対し行為を望むこともあるでしょう。にも関わらず、理由もなく長い間性交渉を拒否すれば、それが夫婦の信頼関係を傷つけるきっかけにもなりかねません。そういう意味ではセックスレスも離婚を誘発する1つの要因となる可能性があります。
　ただ、今回の場合、夫は15歳も年上とのことですし、若い妻の欲求に応えたくても応えられない身体的な事情を抱えているということも考えられます。性的な問題はなかなか他人には相談しにくいものです。まずは夫婦2人で話し合いをしてみて下さい。病気によるものであれば、専門医に相談するなどすれば他の解決策が見つかるかもしれません。それでも夫が真剣に向き合おうとしない場合は、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとして離婚を認められる可能性は高いと思われます。