探偵の知識

相手名義の財産を事前にそして具体的に調べておくことが大事です。

　「夫がお金に細かい性格で、貯金や株などはの管理はすべて自分でやっていて、妻の私には毎月定額の生活費を渡すだけなので、 財産がどうなっているのかさっぱりわからない。離婚した後、経済的に安心して生活できるか不安だ」というご相談ですね。
　基本中の基本ですが、離婚で財産分与請求をする側は、相手が所有する財産の状況をしっかりと調べておくべきです。離婚相手の名義の預貯金（銀行・支店・口座番号・金額）、不動産であれば正確な住所、有価証券（株など）は銘柄や数、取扱い証券会社などについてチェックしておくことをおすすめします。
　ただ漠然と知っているだけでは、請求できるものも請求できないまま不本意な結果に終わってしまうことにもなりかねません。「もっとあるはずでしょう」と根拠なくつめよっても、相手に否定されたり隠したりされた場合にはそれまでです。銀行などの金融機関も、たとえ元の配偶者であっても、個人の預貯金の事情をそう簡単には教えてくれません。弁護士に相談しても調査は難しい場合もあります。
　結局のところ、離婚の話し合いをするまでの間に、あなたからいろいろな機会を作って、それとなくつかんでおくのが一番よい方法だといえます。