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探偵の知識

調査対象者がタクシーに突然乗りました。探偵がすぐに追いかけられない場合はどうしますか?

2025年11月19日

探偵の現場
岡田 真弓

A その日は諦め次の機会に望みを託す
B 目的地を推理し移動する
C ナンバーを覚えた後、どこで降車したか聞き出す

こうした状況は常に起こり得るものと想定しておけば、臨機応変な対応が可能です。

まず、仲間の探偵の車両やバイクがすぐ近くにあれば、それに同乗し追いかけることもできますが、そうしたケースは状況的には稀です。しかし、「仕方ない」とあきらめては探偵の名がすたります。大切なのは、調査対象者がタクシーに乗って、どこに行くのかという事実の追求です。

目的地を推理してそこに移動する方法もありますが、より対象者の行動パターンを把握し、多くの情報を持っていなければ徒労に終わる確率の方が高いと言わざるを得ません。

正解はCの「ナンバーを覚えた後、どこで降車したか聞き出す」です。

まだ運転手の記憶が新しい、その日の内に会社へ電話をし、「○○で男の人を乗せたと思うのですが……」と切り出し、どこで降りたか教えてもらいます。

今は個人情報の漏洩を厳しく取り扱っているので、そう簡単ではありませんが、きちんとお話しすれば教えてくれることも結構あります。降車地点を具体的に教えてくれなくてもどの辺りだったのか漠然とした情報でも、参考になりますので、聞いてみて損はありません。