浮気に武道のように道があり、白帯と黒帯がある 〜浮気道〜
2025年11月19日
浮気とは「午前4時の赤信号」である。
すずきB
浮気も、柔道や空手のように、道がある。
僕が、この人と浮気道の黒帯(有段者)と勝手に崇めている師匠に、島田紳助さん。紳助さんは、好きな女性が現れると最初にこう切り出すそうだ。
「あなたのこと、勝手に好きでいてもいいですか?」
妻子ある紳助さんが言うこのセリフ。これは空手で言うなら、かなり高度な組手だ。ちなみに組手とは、主に2人で相対して行う空手の練習形式の1つ。決まった手順で技を掛け合う「約束組手」、自由に技を掛け合う「自由組手」の2種がある。
既婚または彼がいることを、女性に知られたうえで口説くという意味で、通常の「試合」(口説き)とは違うので「組手」とさせていただく。
男女間の恋のステップを技の掛け合いとするなら、師範さんのように言われた女性は、なかなか組んで来た男の手を払いのけることはできない。つまり「NO」とは言えない。
好きになってくれる分には光栄なことだろうし。
「好き」という気持ちは伝えるけど「付き合ってくれないか?」と聞くわけではない。だが、「人は好き」と言われたら嬉しいもので、「好き」と言ってくれた男のことを自分も少しでも〝いいな〟と思っていたなら、その感情は言われることでより強まる。つい意識し、自然と好き同志になっていく。これが大人の恋の始まり。
その時、空手の相手が試合さながらに組み合う「練習」であるように、浮気も、そうではないかとわかっていながら試合(本気恋愛)さながらに口説かれるのが「浮気道」というものだ。お互いにとっての。
ここで再び「浮気道」の黒帯・島田紳助師範。
ベッキー不倫騒動で世の中が盛り上がる中、その紳助さんから芸能レポーター井上公造さんへ届いたベッキーにまつわるメールが、ある番組で紹介されていた。
「芸能界と関係ない僕が言うのもなんやけど、俺がいたらイライラすることあるよね。ベッキーもかわいそう。他人にヤイヤイ言われて、スポンサーやスタッフにお詫びをしないといけないけど、すべてを失っていいと思って人を好きになるって、すごいじゃん。あん
たらできるのか? そんな恋したことあるのか?」と言いたいね。俺が現役なら、そう言ってたわ。悪いのは男です。絶対守らないといけない男が、ゆるすぎる。写真撮られたり、離婚してないのに親に会わせたり。男が100%いかんよな。ロクに恋もさせてもらえなかった31歳のベッキーが、人生かけた恋を、人生かけて恋したことない人間には理解してもらえないよね。タレントとしてはダメなベッキーかもやけど、僕はすべてをかけてベッキーが素敵に思えます。モラルやルールはわかるけど、それを超えた恋をした人は3%もおるんよね。だから、世の中の97%に拒否される。でも3%はわかってくれる。ただ、相手間違えたかな? ずるい女の子なら、気づいてた」
さすが師助師匠。ロンゲストな恋の黒帯。やはり最悪なのはゲス(ゲスの極み乙女の川谷氏)だ。ベッキーでもなし、ゲスの妻でもない。浮気道・黒帯(気取り)の僕からも言わせてもらえれば、浮気道を心得ずして、白帯の、か弱いベッキーを口説いてんじゃないよ、だ。
既婚ということでクロ(道徳的にクロ、腹黒、ワルの意)なのだから、白帯の女子に白々しく近寄るのが良くない。正々堂々、黒帯を締めて胸張って畳の上に上がらねば不公平だ。ボクサーが一般人を殴ったらその拳は凶器とみなされ、普通より罪が重い。なのに、
黒のくせに白い帯をして畳に上がるのは、プロボクサーが素人のフリして一般人を殴るようなもの。まさにゲスの極み。
少なくとも僕は、正々堂々、黒帯をして立ち向かうことにしている。指輪もしたまま、既婚を隠さないし、もし合コンで「結婚してるんですか?」と聞かれたらこう答える。
「うん。でもね、平日の夜は独身……気分が、はい(笑)」
たいして面白くもない。だが、既婚が理由で試合放棄されたら(フラれたら)、それは負けではない。勝ちでもないけど(笑)。
でも負けが怖いなら畳に上がらなければいい。口説かなければいい。合コンで既婚はモテないからと事前に薬指の指輪をハズし、「今日は独身ってことで」と男同士口裏合わせる友達もいる。だが、それもモテないのなら余計みじめな、だ。
寝技でも、抑え技(笑)でも、そんな々しい反則で一本とっても(Hしても)気持ち良くない。それにこそ〝ゲスの極みオメコ〟だ。
我々のように既婚で合コンに行ったり女子を口説こうとすることは、胸を張って威張れたのでお灸はしていないが、せめて黒帯をして畳に上がる姿勢を守れば、日本で唯一許さ
れた(いや公には許されてない……)「エロ武道」に値する、浮気道の「夜のスポーツ」と考え、常に「スポーツマンシップにもっこり」でいきたい。なんだそれ(笑)。
何度も言う、僕は〝浮気〟という日本語が嫌い。競馬や麻雀のような趣味の1つ、「レジャー」と言いたい。だがそれは「遊び」ではない。遊びという言葉は、もてあそぶ感じがして嫌い。健康的な「レジャー」。大人の辞書的には「浮気」と「レジャー」が同義語になる日が来ることを願ってやまない。
僕が、この人と浮気道の黒帯(有段者)と勝手に崇めている師匠に、島田紳助さん。紳助さんは、好きな女性が現れると最初にこう切り出すそうだ。
「あなたのこと、勝手に好きでいてもいいですか?」
妻子ある紳助さんが言うこのセリフ。これは空手で言うなら、かなり高度な組手だ。ちなみに組手とは、主に2人で相対して行う空手の練習形式の1つ。決まった手順で技を掛け合う「約束組手」、自由に技を掛け合う「自由組手」の2種がある。
既婚または彼がいることを、女性に知られたうえで口説くという意味で、通常の「試合」(口説き)とは違うので「組手」とさせていただく。
男女間の恋のステップを技の掛け合いとするなら、師範さんのように言われた女性は、なかなか組んで来た男の手を払いのけることはできない。つまり「NO」とは言えない。
好きになってくれる分には光栄なことだろうし。
「好き」という気持ちは伝えるけど「付き合ってくれないか?」と聞くわけではない。だが、「人は好き」と言われたら嬉しいもので、「好き」と言ってくれた男のことを自分も少しでも〝いいな〟と思っていたなら、その感情は言われることでより強まる。つい意識し、自然と好き同志になっていく。これが大人の恋の始まり。
その時、空手の相手が試合さながらに組み合う「練習」であるように、浮気も、そうではないかとわかっていながら試合(本気恋愛)さながらに口説かれるのが「浮気道」というものだ。お互いにとっての。
ここで再び「浮気道」の黒帯・島田紳助師範。
ベッキー不倫騒動で世の中が盛り上がる中、その紳助さんから芸能レポーター井上公造さんへ届いたベッキーにまつわるメールが、ある番組で紹介されていた。
「芸能界と関係ない僕が言うのもなんやけど、俺がいたらイライラすることあるよね。ベッキーもかわいそう。他人にヤイヤイ言われて、スポンサーやスタッフにお詫びをしないといけないけど、すべてを失っていいと思って人を好きになるって、すごいじゃん。あん
たらできるのか? そんな恋したことあるのか?」と言いたいね。俺が現役なら、そう言ってたわ。悪いのは男です。絶対守らないといけない男が、ゆるすぎる。写真撮られたり、離婚してないのに親に会わせたり。男が100%いかんよな。ロクに恋もさせてもらえなかった31歳のベッキーが、人生かけた恋を、人生かけて恋したことない人間には理解してもらえないよね。タレントとしてはダメなベッキーかもやけど、僕はすべてをかけてベッキーが素敵に思えます。モラルやルールはわかるけど、それを超えた恋をした人は3%もおるんよね。だから、世の中の97%に拒否される。でも3%はわかってくれる。ただ、相手間違えたかな? ずるい女の子なら、気づいてた」
さすが師助師匠。ロンゲストな恋の黒帯。やはり最悪なのはゲス(ゲスの極み乙女の川谷氏)だ。ベッキーでもなし、ゲスの妻でもない。浮気道・黒帯(気取り)の僕からも言わせてもらえれば、浮気道を心得ずして、白帯の、か弱いベッキーを口説いてんじゃないよ、だ。
既婚ということでクロ(道徳的にクロ、腹黒、ワルの意)なのだから、白帯の女子に白々しく近寄るのが良くない。正々堂々、黒帯を締めて胸張って畳の上に上がらねば不公平だ。ボクサーが一般人を殴ったらその拳は凶器とみなされ、普通より罪が重い。なのに、
黒のくせに白い帯をして畳に上がるのは、プロボクサーが素人のフリして一般人を殴るようなもの。まさにゲスの極み。
少なくとも僕は、正々堂々、黒帯をして立ち向かうことにしている。指輪もしたまま、既婚を隠さないし、もし合コンで「結婚してるんですか?」と聞かれたらこう答える。
「うん。でもね、平日の夜は独身……気分が、はい(笑)」
たいして面白くもない。だが、既婚が理由で試合放棄されたら(フラれたら)、それは負けではない。勝ちでもないけど(笑)。
でも負けが怖いなら畳に上がらなければいい。口説かなければいい。合コンで既婚はモテないからと事前に薬指の指輪をハズし、「今日は独身ってことで」と男同士口裏合わせる友達もいる。だが、それもモテないのなら余計みじめな、だ。
寝技でも、抑え技(笑)でも、そんな々しい反則で一本とっても(Hしても)気持ち良くない。それにこそ〝ゲスの極みオメコ〟だ。
我々のように既婚で合コンに行ったり女子を口説こうとすることは、胸を張って威張れたのでお灸はしていないが、せめて黒帯をして畳に上がる姿勢を守れば、日本で唯一許さ
れた(いや公には許されてない……)「エロ武道」に値する、浮気道の「夜のスポーツ」と考え、常に「スポーツマンシップにもっこり」でいきたい。なんだそれ(笑)。
何度も言う、僕は〝浮気〟という日本語が嫌い。競馬や麻雀のような趣味の1つ、「レジャー」と言いたい。だがそれは「遊び」ではない。遊びという言葉は、もてあそぶ感じがして嫌い。健康的な「レジャー」。大人の辞書的には「浮気」と「レジャー」が同義語になる日が来ることを願ってやまない。