ホーム 「夫が痴漢で逮捕されても信じてあげる」それこそが、結婚
2025年11月19日
浮気とは「午前４時の赤信号」である。
すずきＢ
我々の人生を大きく左右する「結婚」。それによって形成される「夫婦」を基本とした「家族」が、いったいいつから生まれたのかルーツを探ってみた。ある本によればこうだ。
原始時代。猿やゴリラがそうであるように、人類も一夫多妻のハーレム型だった。いろんなメスとヤリまくり、どんなメスが子供を産んでもいい。数が多ければ良かった。
猿のマンドリルの顔がカラフルだったり、ライオンのオスが派手だったりすることからもわかるように、動物は、オスのほうがメスより華やか（カブトムシやクジャク、グッピーなどもオスが派手だ）。それは、メスがオスを選ぶフィメイル・チョイスだから。
一方、現代の人間は、女性が派手で華やか。女性が、男性からの告白やプロポーズを待っている、つまり〝男が女を選ぶメイル・チョイス〟だから女性が派手になり、華やかに着飾る。動物と真逆。ならば人類は、そのような〝男が選ぶメイル・チョイス〟に、いつからなったのか。
1500万年前頃から、男は「家族を持つこと」に喜びを感じ始めたと考えられている。
進化と共に、より良い遺伝子を残したいと、質を求めるようになった。ここから徐々に、〝一夫一婦制〟になっていく。というのも、自分が狩りに出かけてる間、子供を守ってくれるメスががいい。しっかり者で、ちゃんとしてる女がいい。そういったことから男が女を選ぶ〝メイル・チョイス〟になった。女は男に選ばれるよう、おしゃれを覚え、華やかになる。
男は、家族のために狩りを頑張る。女は何とかして男が得た収穫を自分と家族にすべて回すように、つまり他の女に使われないよう、浮気されないよう頑張る。
こうして、〝一夫一婦〟がルールになり、結婚という法律で守られるシステムが生まれ、現代につながっている。もともとは、より良い遺伝子を残したいと男が作った家族、一夫一婦、メイル・チョイス、なのに男は、やっぱり数多く残したい〝本能〟で、時々、狩りで得た収穫を他で使い、浮気する。勝手なものだなとも思うが、まあ、仕方ない。
鬼は言う、「どこぞの女にお前がカネをつぎ込んでると思うとムカつく」と。考え方が原始人。
話は変わるが、××が痴漢で逮捕のニュースが流れるたびに、鬼は、僕に言う。
「おい、痴漢で捕まるんじゃねーぞ、変態おやじ」
「痴漢、しない」
「そっか。毎晩、合コンで女のケツを好きなだけ触ってるもんな」
たしかに僕は、合コン終わりにみんなで乗るエレベーターなどで、ふざけて痴漢ごっこをしているかもしれない。だから電車で痴漢などする必要はないのかもしれない。
以前、飲んでる時、女子から「結婚すべき男って、どういう風に判断したらいい？」と聞かれ、こう答えたことがある。
「もしその男が痴漢で逮捕されて、世界中の誰もが彼を犯人と疑っても、彼を信じて守ってあげたい男かどうか、かな」
ただ好きとか、一緒にいて落ち着くとか、やさしいとか、価値観が同じとかでは、結婚相手としての見極めが緩い気がする。
結婚という運命共同体を形成すれば、「旦那が痴漢で逮捕」は極端だとしても、どちらか一方に予期せぬ最悪の事態も起こりうる。そんな時、ただ好きな人では、「幻滅」がっかり、そんな人だと思わなかった、で心が離れる。すると、離婚につながる。
結婚とは、どんなつらいことがあっても、2人でポジティブに考えられる〝予期せぬこと切り抜け選手権〟だ。
もちろん、夫が痴漢で逮捕、なんてことが起きないほうがいいけど、たとえ起きてしまっ
ても、そんな相手を選んだのは自分だし、もしホントに夫が痴漢したとしたなら、「痴漢するような状態に追い込んでた妻にも責任があるんじゃないか」と、そこまで考えてあげる相手かどうかみたいな気がする（そっか、うちの鬼の場合、僕が痴漢で捕まらないよう合コンを許してくれているのか）。
そんな鬼との結婚を通して、僕の価値観が大きく変えられたことがある。
「稼いでくる夫が偉いわけでもないし、専業主婦が偉くないわけでもない。家事育児は立派な仕事で、稼ぎに値する。そして、多く稼いでるから偉いわけでもないということ」
このことは、鬼が僕に上手打ちながら教え、やっと理解できた。
そして、結婚19年目にして思う。
夫婦は「5：5」であり、幸せとは、その2つの数字を掛け合わせた値なのだと。
我が家は僕の威厳がないから「夫3：妻7」のようにも見えるかもしれないが、何だかんだ言って、幸せなので「5：5」なのだと思う。どっちが3でも、どっちが7でもない。あくまで同じ5ずつ。
そして、夫婦として掛け算した場合、夫が威張ってる7：3の家より、奥さんが圧倒的に強い2：8の家より、一番大きい値になるのが、5：5。
7×3＝21、2×8＝16。しかし、5×5＝25。
幸せ指数は、5：5が最大になるのだ。
どちらかが強くても、どちらかが弱くてもダメ。何だかんだ言いながらも、バランスよく支え、支え合っているのが夫婦なのだと思う。
ちなみに、うちの鬼に「もし俺が痴漢で捕まったらどうする？」と聞いたらひと言。
「お前を即、死刑にしてもらう」
まだまだ僕の立場は弱い気がした……。
原始時代。猿やゴリラがそうであるように、人類も一夫多妻のハーレム型だった。いろんなメスとヤリまくり、どんなメスが子供を産んでもいい。数が多ければ良かった。
猿のマンドリルの顔がカラフルだったり、ライオンのオスが派手だったりすることからもわかるように、動物は、オスのほうがメスより華やか（カブトムシやクジャク、グッピーなどもオスが派手だ）。それは、メスがオスを選ぶフィメイル・チョイスだから。
一方、現代の人間は、女性が派手で華やか。女性が、男性からの告白やプロポーズを待っている、つまり〝男が女を選ぶメイル・チョイス〟だから女性が派手になり、華やかに着飾る。動物と真逆。ならば人類は、そのような〝男が選ぶメイル・チョイス〟に、いつからなったのか。
1500万年前頃から、男は「家族を持つこと」に喜びを感じ始めたと考えられている。
進化と共に、より良い遺伝子を残したいと、質を求めるようになった。ここから徐々に、〝一夫一婦制〟になっていく。というのも、自分が狩りに出かけてる間、子供を守ってくれるメスががいい。しっかり者で、ちゃんとしてる女がいい。そういったことから男が女を選ぶ〝メイル・チョイス〟になった。女は男に選ばれるよう、おしゃれを覚え、華やかになる。
男は、家族のために狩りを頑張る。女は何とかして男が得た収穫を自分と家族にすべて回すように、つまり他の女に使われないよう、浮気されないよう頑張る。
こうして、〝一夫一婦〟がルールになり、結婚という法律で守られるシステムが生まれ、現代につながっている。もともとは、より良い遺伝子を残したいと男が作った家族、一夫一婦、メイル・チョイス、なのに男は、やっぱり数多く残したい〝本能〟で、時々、狩りで得た収穫を他で使い、浮気する。勝手なものだなとも思うが、まあ、仕方ない。
鬼は言う、「どこぞの女にお前がカネをつぎ込んでると思うとムカつく」と。考え方が原始人。
話は変わるが、××が痴漢で逮捕のニュースが流れるたびに、鬼は、僕に言う。
「おい、痴漢で捕まるんじゃねーぞ、変態おやじ」
「痴漢、しない」
「そっか。毎晩、合コンで女のケツを好きなだけ触ってるもんな」
たしかに僕は、合コン終わりにみんなで乗るエレベーターなどで、ふざけて痴漢ごっこをしているかもしれない。だから電車で痴漢などする必要はないのかもしれない。
以前、飲んでる時、女子から「結婚すべき男って、どういう風に判断したらいい？」と聞かれ、こう答えたことがある。
「もしその男が痴漢で逮捕されて、世界中の誰もが彼を犯人と疑っても、彼を信じて守ってあげたい男かどうか、かな」
ただ好きとか、一緒にいて落ち着くとか、やさしいとか、価値観が同じとかでは、結婚相手としての見極めが緩い気がする。
結婚という運命共同体を形成すれば、「旦那が痴漢で逮捕」は極端だとしても、どちらか一方に予期せぬ最悪の事態も起こりうる。そんな時、ただ好きな人では、「幻滅」がっかり、そんな人だと思わなかった、で心が離れる。すると、離婚につながる。
結婚とは、どんなつらいことがあっても、2人でポジティブに考えられる〝予期せぬこと切り抜け選手権〟だ。
もちろん、夫が痴漢で逮捕、なんてことが起きないほうがいいけど、たとえ起きてしまっ
ても、そんな相手を選んだのは自分だし、もしホントに夫が痴漢したとしたなら、「痴漢するような状態に追い込んでた妻にも責任があるんじゃないか」と、そこまで考えてあげる相手かどうかみたいな気がする（そっか、うちの鬼の場合、僕が痴漢で捕まらないよう合コンを許してくれているのか）。
そんな鬼との結婚を通して、僕の価値観が大きく変えられたことがある。
「稼いでくる夫が偉いわけでもないし、専業主婦が偉くないわけでもない。家事育児は立派な仕事で、稼ぎに値する。そして、多く稼いでるから偉いわけでもないということ」
このことは、鬼が僕に上手打ちながら教え、やっと理解できた。
そして、結婚19年目にして思う。
夫婦は「5：5」であり、幸せとは、その2つの数字を掛け合わせた値なのだと。
我が家は僕の威厳がないから「夫3：妻7」のようにも見えるかもしれないが、何だかんだ言って、幸せなので「5：5」なのだと思う。どっちが3でも、どっちが7でもない。あくまで同じ5ずつ。
そして、夫婦として掛け算した場合、夫が威張ってる7：3の家より、奥さんが圧倒的に強い2：8の家より、一番大きい値になるのが、5：5。
7×3＝21、2×8＝16。しかし、5×5＝25。
幸せ指数は、5：5が最大になるのだ。
どちらかが強くても、どちらかが弱くてもダメ。何だかんだ言いながらも、バランスよく支え、支え合っているのが夫婦なのだと思う。
ちなみに、うちの鬼に「もし俺が痴漢で捕まったらどうする？」と聞いたらひと言。
「お前を即、死刑にしてもらう」
まだまだ僕の立場は弱い気がした……。